私の著書「共生民主主義政治経済社会への道」 2019年12月、情報更新

この本は2000年に、現在倒産した新風舎から私が出版した物で、現在絶版状態になっていて、値のつりあがった中古本でしか手に入らない状態です。
著者である私は、出版社の倒産で著作権・出版権共、私に戻っているので、いずれ自力ででも電子書籍化して関心のある皆さんにご提供しようと考えていましたが、ようやく自力製作の電子書籍が完成しました。
私が経済的に許せる余裕がもしあれば、皆さんにこの本の無償での提供も出来れば考えたい所なのですが、なにぶん、私も新風舎からは”共同出版”として出し、事実上の自費出版と同じ結果に終わり、印税は全く貰えず(初版では貰えない。実際、ほとんどの著者は、印税を貰える第二版を出すまで売れる結果になることは無かった)、約90万円の自費負担だけのマイナスでしたので、それを少しでも取り返させて頂きたいのと、現在経済的にも余裕が無いので、申し訳ありませんが有償でのご協力をお願いします。(このような問題があったにせよ、この出版社の方々の尽力が無ければこの本は世に出すことが出来なかったのであり、それには感謝しております。)

当初、2010年頃よりネットのダウンロード販売サイトDL-MARKET にてずっと格安で、電子書籍として販売しておりましたが、2018年このDL-MARKETは閉鎖となりました。(ちなみに2〜3冊しか売れず、500円以下の売上金も回収できずに終わりました)
そこで、Amazonの電子書籍販売サイトにて、Kindle電子書籍データとして綺麗に見やすく作り直し、格安での再々販売を2019年5月頃より始めました。ぜひお読みください。

リンク https://www.amazon.co.jp/dp/B07RT1JW17/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1


目次

{ はじめに }


{ 第一章 } 今までの思想と地球人類文明の危機
{1} 科学と宗教の対立、「進化論」と「創造論」
{2} 「資本主義」と「共産主義」の哲学観、世界観の限界


{ 第二章 } 高次における新しい思想や世界観、価値観の方向性
{1} 「第三の波」−−−アルビントフラー 氏
{2} 「エゴ」から「エヴァ」へ−−−船井幸雄 氏
{3} 「共生の思想」−−−黒川紀章 氏
{4} 私の「共生」についての考察


{ 第三章 } 新しい政治経済の可能性とシステム、理念、思想像
{1} 共産主義システム崩壊の原因−−−根井康之 氏
{2} 「プラウト」経済社会像−−−ラビバトラ 氏
{3} 「友愛主義経済」−−−小林彌六 氏


{ 第四章 } 「共生民主主義」政治経済理念と政策像
{1} 「共生民主主義」が目指すもの
{2} 「共生民主主義」の社会理念
{3} 「共生民主主義」の経済・社会政策、システム像
a. 社会システム(組織)像
b. 経済システム、政策像
c. 国際関係の政策像


{ 第五章 } アジア政治経済圏の創設と日本の景気回復


{ 第六章 } 「共生民主主義」社会から、「神道経済」社会へ


{ 付 章 } 投機による市場価格の変動やバブルにおける経済学的考察
{1} 独自の真需要・偽需要説による地価高騰への見解
{2} フリードマン氏の為替投機擁護論に隠された大きな誤り



定価 1400円 、178頁、新風舎 、2000年12月5日刊行。


内容紹介(この本の「はじめに」で書いている文章より転載)

私は、中学生の頃ぐらいからでしょうか、地球人類と文明社会はなぜ行き詰まりを見せ危機的な状況に追い込まれているのだろうかということに思いを巡らし始めていました。私がそのような問題意識に目覚めるきっかけになったのは、その当時話題になっていた五島勉氏の「ノストラダムスの大予言」シリーズの一連の著作の中で、氏が訴えられている事でした。
それからというもの、社会の仕組みを知ろうと、大学で経済学を学んだ後、「地球危機克服への政治経済」という具体的なテーマで五年ほど前より会社勤めの傍ら、個人的に独自に考察を進め、それを論文にまとめたものをパソコン通信のニフティサーブ(現在は、@nifty)のあるフォーラム(特定の趣味や分野で、電子会議での話し合いや作品のデータ発表をしたりして会員同士が交流する場)上でいくつか発表した後、現在では開設した私のホームページ(ホームページアドレス http://member.nifty.ne.jp/koujisuwa )上で発表しています。
しかし、ホームページではインターネットが出来る環境にあって、たまたま私のホームページを見つけた限られた人々にしか私の研究を知ってもらうことが出来ず、限界を感じています。そこで、論考もすでに独自の思想を提示できるまでに深まってきていたので、私はこの論考を世の人々に本格的に発表すべく、本による出版を計画したわけです。それがこの本です。
この本のタイトルにある「共生民主主義」とは、このような論考の末にたどりつき具体化した、このような文明社会の行き詰まりを克服出来ないでいる今までの資本主義や共産主義(マルクス主義)とは違う新しい政治経済理念として私が提唱しているものです。
この本の内容は、私のホームページに掲載しているいくつかの論文を土台にしつつ、全く新しい内容も大幅に加筆して再構成しました。

第一章では、まず、今までの地球人類の思想の問題を取り上げ、その土台にされている近代の機械論的唯物論な世界観や価値観から抜け出さない限り、その思想の閉塞からは抜け出せず、今までの二大社会思想であった資本主義や共産主義(マルクス主義)もその例外ではなく、その点に地球人類社会を堕落させたり真に幸福に出来ないという行き詰まりの原因があるということを中心に述べています。

第二章では、このような今までの機械論的唯物論的な世界観や価値観の狭さを克服する新しい世界観や価値観の方向性とはなにかということを考え、その方向性となりうる生態系や生命の原理から学べる共生的な思想について黒川紀章氏の考察を紹介しながら私の独自の考察も述べています。

第三章では、このような新しい世界観や価値観(共生的な思想)に通底した視座を持って、このような社会の行き詰まりの克服を目指す新しい経済や政治のあり方を研究されていると私が思える、私が参考にした方々の研究を大雑把にご紹介しています。

第四章では、本題の「共生民主主義」の政治経済理念像と政策像について述べ、特に共生の観点に立った政策や社会システム像として、社会の垂直統合型から水平協働型組織やシステムへの改革の必要性、NPOの存在の意義と政策的支援、金融経済における投機の禁止(規制)と高利貸金業の是正、ラビバトラ氏の合理的分配の理念による社会への所得分配、資本主義利己主義市場経済から共生(友愛)民主主義市場経済への転換、国と国との間の共生精神の実践に基づく国際政治の構築、アメリカの説く自由主義経済の本質は世界経済の投機経済化でそれは否定すべき方向性である。事などを述べています。

第五章では、前章の政策像の見解と関連して、共生民主主義の理念によるアジア政治経済圏の創設の必要性と、日本の景気回復のための超低金利政策が海外への日本の個人資産の流出という大きな副作用を伴っているために大幅に効果が相殺されているという私の分析について述べています。

最後に第六章では、共生民主主義社会の未来の高次の段階としての貨幣経済の廃止と税金に拠らない政治を目指す「神道経済」社会の可能性について考えています。

そして、付章では、第四章との関連で、投機がバブル価格を生み市場価格や実体経済に悪影響を及ぼすということの論拠としての私の独自の説による経済学的な説明をしています。

特に第五章と付章はエコノミストの方々に読んで頂きたい内容です。
この本が地球環境問題や核戦争の恐怖や精神的倫理的荒廃や争いや苦しみの絶えない不調和な社会など、地球と人類と文明社会の危機的状況を憂い、その克服のための英知や運動の方向性を模索している多くの方々へのヒントや参考となり、地球人類社会の危機的状況の克服に少しでも貢献することが出来れば私としてこれにまさる喜びはありません。





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